Solitude

タンクトップ越し、
覗く、墨。
袖の縁を指で辿ったら
擽ったがられた挙句、
結局脱ぎ捨てた。

鮮やかな昇龍に
暫し、見惚れた。

Secret

売られた喧嘩は
一応買いますが、
私からは売りません。
欲しい人にも
出来ればあげたく無いが、
その辺はcase-by-case。

Shit

日頃の報復を受けたとは
この事を言うのだろう。

ふ･･･（哀愁）

Daddy

仕事で遠方へと出向いて。
朝から霧雨が降り続いて、天気が悪いと気が滅入る。
其れでも基本的に室内での仕事なだけマシ。

夕刻に仕事を終えて電車に乗ったら、
少し離れた所に見覚えのある姿が。
停車駅で人が流れた折に見えた横顔に、
つい声を掛けてしまった。
振り返った相手は矢張りと言うか何と言うか父で。
『Daddy's company was around here?』
『My customer is around here』
実にシンプルな回答だ。
『And, you?』
『I'm a return of work』
･･･何処迄も会話が続かない親子である（ふ）
其の侭幾つかの駅を過ぎた所で下車駅となり、
『TTYL,daddy』
最後迄短い言葉で終わる。

そう言えば久方振りに父の顔を見た気がする、
尤も『外での顔』という意味でなのだけれど。
相変わらず仏教面なのだが
声を掛けた時の一瞬、
口元が綻んだのを見た。

珍しい物を見た、
其れだけで収穫物である。

Evil Eye

揺らぐ、夢と現
ぼんやり、視界
ゆらり、見えた龍

『宝玉』は失くした侭と
言っていたっけ

だから過ぎったのだろう
昇龍の、其の手

そう言えば数える程しか
見た事は無い
何時も彼は此方を向いてて
私は背中を向けていたから

あの約束は
慰めになるのだろうか
確かめる為に
今度あの背に触れてみよう

其処迄考えた所で
漸く夢へと堕ちていく

そんな明け方

Shape

何処で連絡先を入手しているのか本気で解らないが、
届いていたメールに記されていた番号に掛けてみる。
相変わらず彼の情報網は馬鹿に出来無い（ふ）
其れでもブランクがあっても割りと長い付き合いなら
『まぁ良いか』で終わる辺りどうなのだろう（悩）
ともあれ呼び出しに応じてふらりと出向く、
一ヶ月振りに会う彼は相変わらず無精髭で。

頼むからジョリジョリ攻撃は止めて下さい（真顔）

Trap

･･･英知の馬鹿（泣）