引越し

兼ねてから空き待ちしていた部屋が空いたと連絡を受けて
抑えていた最上階の部屋に引越しを。
持って行くものが異様に少ないから業者に頼む必要も無くて。
ただ、ベッドだけはどうにもならず人の手を借りる。
手伝ってくれた後輩三人、有難う。

ベッド、PCラック&ノーパソ。
ローソファーにローテーブル、
突っ張り式のウォールラック。
細々とした物と、私服。
…改めて確認すると矢張り少ない（苦笑）

ともあれ無事に掃除も完了。
10階建てならば夜景も美しいだろう、
…って、見る機会など皆無に等しいだろうに。
『無駄金使いめ』とか言われたが
私が支払っているのは気兼ね無く過ごせる空間。
そこで過ごす時間が微々たる物でも価値が無いわけではない。

それに、コンクリート打ちっ放しの
無機質なこの部屋に惚れたのが一番の理由。

夜、スーツでは無く私服で、
いつものワンショルダーリュックにボトルを突っ込む。
肩に引っ掛け地図を見ながら彼の家へと。

初めて訪れる其処は結構片付いていて、
『矢張り几帳面だ』と笑う。
オフの日に高級な酒を酌み交わしながら談笑、
時折お互い酒を吹き出しそうになったりして。
馬鹿みたいな話題からちょっと深入りした話まで、
笑ったり、考えたり、慰めたり、勇気付けられたり、
気がついたらすっかり夜が明けていて。

…お赤飯は店で出さないで下さい、
やらかしたら憤死で屋上コース、
そして例のドラマ開始で貴方の身元を某方にばらします（笑）

if。
あの店で出会わなかったら。
もし、ホストで無かったら。
全ての関係が覆るのだろう、喩え出会えたとしても。
だからこそあの店で、今の立場で、出会えて良かった。
心からそう思った。

頂いた酒は大切な人と大切な時に。
因みにベッドじゃ飲みません、
行儀良くリビングで頂きます。
そうそう貴方のシナリオ通りには行かなくてよ（笑）

また良い酒を仕入れたら伺わせて頂きます。
有意義な一時を有難う。