Work

朝から晩迄
仕事･仕事･仕事。
月末の〆切が
最近妙に怖ろしい。
慣れたと思っても
急かされる感だけは
どうにも居た堪れない。

其れでも漸く
原稿が上がったし、
明日はゆっくりと
休日を過ごせそうだ。

Self-dislike

総てに置いて莫迦らしい
何を求めている？
この期に及んで可能性か

『選べ』と
私は言った筈だろう？
『選んだ』と
貴方は言った筈だろう？

Coffin

日付が変わる、少し前。
約束の場所で、対峙。
告げる『おめでとう』、
『嗚呼』の後、
告げられた、言葉。

返す間も無く、なんて。

――血の味がして、嫌だ。

ああ、思い出した。
最近息を
潜めていただけだったか。
欺かれた感も
半ば無理矢理に
納得へと捻じ曲げる。

掴まれた腕が、
まだヒリヒリしてる。
まるで『忘れるな』と
言わんばかりに。

azure

久方振りに
オーナーと話していて。
『で、どう？』の言葉に
素直な言葉を返した。

守りたい場所が在り、
自分に守れるならば。
応えてみようか、と。

人伝に貰った
マネージャーからの言葉に
頷いたのだから、
殆ど纏まっている答を
明日にでも示そうか。

これでも結構、
悩んだりしたのだけどね。

Pale green

ベランダから見上げる空
皆既月食は殆ど終わり
少しだけ欠けた月が
特有の銅色
背を相手に預けて
二人して見詰めて
月が元の姿に戻ったのが
何時か気付かない程
相手の顔ばかり見ていた

Pink

和耶・陽・光・吉野と
カラオケに。
渋谷ハチ公横にある
喫煙スペースで
一服し乍待ち、
吉野以外と合流。
其れにしても
在る意味混沌と
化している面子である。
その後電車で
横浜に向かい、
四人して迷子。
言っておくが私に
土地勘は無い、
頼るだけ無駄と言う物だ。

Gold

満月に近い、月。
光を浴びる、
ムーンストーンの浄化。

怖い程に凪いでいる。
考えないようにしている。

明日、貴方は顔を隠す。