Wussy

帰宅して、少しの仮眠。
朝と昼の合間に目覚めて、郵便局の私書箱を覗きに行って。
届いていた手紙を読んで、その場で破り捨てた。
アルフォンシーヌはもう居ないんだよ。



午後から知人である詩人と一寸した仕事をする事になり、
其の打ち合わせの前に取った昼飯、生シラス丼（笑）
毎年地元のシラス漁の解禁は三月なのだが、食す機会を延々見送っていて、
漸くありつけたシラスは地の物、年に一度しか『食べよう』とは思わぬのだが
それだけにのんびりと食そう、と箸を持った時。
メールが届いて掬ったシラス丼が落ちた（笑）
誰だと思って携帯を手に取ると某人で、訳の解らぬ返信を打ってしまった、
や、シラス丼は美味しいから好きなんだってば（何）

沈んだ気持ちを仕事だからと切り替えて、
珍しくまともに取ろうとしている食事の所為もあって精神状態は極めて良好。
良い意味でのとどめを食らって、
たった一通のメールで幸福を感じる私は矢張り単純な構造だったりするのだろう。

矢張りあの人の詩は好きである、
自分の祖父位の年齢であるがその文才に陰りが見えない。
かといって驕らず控えめで、ウィットに富んでいて。
以前の対談を思い出して彼に話したら『ああ、懐かしい』と零しつつ
当時詠んだ詩をのんびりとした落ち着いた声音で教えてくれた。

私とて、懐かしい。