セクシャルマイノリティーバトン

要の所から、
暇潰しに拾ってきた。

Moonlight

あの海に、行って来た。
横に立つ人が静かに
呟いた言葉に、
また泣きそうになって、
結局背中を借りた。

空に浮かぶ満月、
久方振りに
箱の外に出した指輪。
沢山沢山、
光を浴びせて、甦らせる。

今日で丸二年だ。

迎える前に
見付けられて良かった。
とても悲しくて辛くて、
どうしようもなく切なくて
涙が止まってくれない。

今夜位兎で居させて。


結構、キツいんだ。

Discovery

最後にこんな物を
用意しておくなんて。

狡い。

Dance

トン、ト、トン、トン。
暮れ欠けた月の下、
軽く踏むステップ。
空は未だ暗い、
夜明け迄、後一時間。
オッズが然程高く無い故
少々の不服を感じたが、
リベンジ不可の約束を
取り付けたから良いかな。

馬鹿馬鹿しい罰ゲームに
付き合うのはパス、
私は主権世界に帰る。
さっさとベッドに入って
癒されて安らぎたい。

二時間は抱いていられる、
エナジーチャージ。

COSMIC RUNAWAY

対価に見合うモノ。
舞が見たいのならば
ご覧に入れよう。
紫の和装と扇の暗器、
此れで充分。
別に拘りは無いけれど、
こんな物ばかり使うから
踊りだ舞だと
言われるのだろう。

美しき月の光の下で
さあ、お染まりよ。

Only one degree

宅の細君は心配性です。
其処、好き。

だから一寸言っておく。
こういう事するのは
初めてなので、
怒られたら土下座でも
する予定で（何）

The future

沢山の街を巡り、
閉ざされた門の前で
時折途方に暮れて。
此処でも無い、
彼処でも無いと
引っ張っていく、
街や店を記した
メモに赤い線。

必死になる事なんて、
かなり久方振りだ。
腹立たしい位に
自分の中に根付いてる、
圧倒的な迄の存在感に
打ちひしがれた。

大丈夫、大丈夫。
ここらで少し、一休み。
細君の想いに癒されたし、
仕事に行って来よう。