少々朧気

朝、起きたらほぼ全裸。
･･･あれ？（何）
枕に顔を押し付け乍、
頭の中を整理している内に
段々と思い出してきた。

瞬間的にクラリ。
仕返し、
考えておこう。（何）

原稿が終わってしまうと
案外暇である。
かと言ってパチンコに行って
折角先日稼いだものを
摩るのも嫌なので、
どうしたものかと
考えあぐねていた矢先。
後輩からお呼びが掛かって
あの海へと向かった。

『明日、来れないでしょう？』

･･･ああ、明日は満月だった。
連れ出してくれて有難う、
お蔭で雲間に浮かぶ
満月に近い月を
愛でる事が出来た。

―――今年最後の満月。
来年も、見守っていてくれたらとても嬉しい。

とても、嬉しい。