Cigarette

ほぼ月一で渦巻く彼の中の『闇』が、
珍しく潜伏期間を延ばしているなと思っていた矢先に来たらしい。
溜め込んでいた半月分肥大した形で破裂した其れは流石に威力が違う。

何処かのバトンだか診断だかの選択肢に
『一生人を愛せないのと一生誰からも愛されないのとどちらを選ぶか』
と言うものがあったが、
それに近い相談をされてもなんと答えて良いのか解らず終いであり、
『結局答が出ない宙ぶらりん状態だから今こうなって居るのですよ』と
深々とした溜息と共に吐き出される毒。
普段より煙草の本数が多く、穂先に火をつけてフィルターギリギリ迄吸い、
消してはまた付けての繰り返しのずっと咥えっぱなし。
まだ若いくせに確実に私より肺が真っ黒だと思う。

Festival

春になると各地で祭が催されているらしい。
私の生まれ故郷はこの時期未だに雪が降っていた、
花は四月の半ば当たりに漸く開き出すような感じで。
されど此処に着てもう幾年も過ぎているので
四月はすっかり春と言う認識が定着してしまっている。
そう言えば先日のイースターサンデーでももうキャンドルを点さなくなった。

祭の話から流鏑馬の話へと、着地点がずれてしまったがそんな事を、
本日の指名接客の際にシャトー・ディケムを傾け乍語っていた。
日本の祭は実に興味深い、元々神道と言う訳では無いけれど（笑）

流鏑馬は二、三度見た事がある。
馬が駆けていく迫力、
的を射る時のあの凛と張り詰めた空気が好きだ。

Ivy rose

昼過ぎ迄の仕事を終えてから、
腰に彫った刺青のチェックと共に腕に薔薇のTATOOの追加。
彫り師が根城としているモーテルの一室、
業と室内照明を落としてブラックライトを腕に当て乍の施術。
特殊塗料で彫られて行くのを見遣れば
墨を指した所が紅みを帯びた青に染まっている、
落ち着けば綺麗な紫がかった青になるらしい、
尤も通常は一年半程前に彫った蔦しか見えない状態なのだけれど。

腰の状態もすっかりと定着して経過は良好らしい、
また三週間後に腕の状態確認の為に彼の時間を予約。

きのうは橘で終了したの(BlogPet)

きのうは橘で終了したの？


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「玖月」が書きました。

ORANGE

自宅へと訪れた相手の本日の手土産、
コロッケにポテトサラダ等ジャガイモ尽くし。
一時期主食が米ではなくマッシュポテトやブレッドだったりするので
ジャガイモはさり気無く好物だったりする。
タッパーに詰められている其れは明日の食料として有り難く受け取る（笑）



礼ではないが此方が提供するのはオレンジのフレーバー珈琲。
バニラやナッツのフレーバーはよく耳にするがオレンジは初めてだったので
思わず購入したがピールの柑橘系の苦味が珈琲と合っていて、香りも良い感じ。

Incubus

シロツメクサ、咲いていた。
まだちらほらとだけれど、春があちらこちらに増えてきている。
子供の頃は冠を編んで作ったものだ、
某氏からシロツメクサの冠の話が出て思い出した。

Attack

『今から行く』とたった一言連絡が来て、
五分しないうちにインターフォンが鳴り響き。
相変わらず自分勝手に気侭にふらりと来ては、
ドアを開けた途端に抱き付かれる。

―――他人の香水の残り香を纏って縋りに来るんじゃないよ。

先程行ったコンビニで、レトルト茶漬けと一緒に購入した
新作ポテトチップスが殆ど相手の腹の中。
…食い物の恨みは怖ろしいって言葉、お前知ってる？
訊いても『知らない』で終わりそうだけれど（溜息）