Ring

約束の時間の少し前、先日注文しておいた指輪を見にショッピングモールへと。
今度は土壇場の約束では無く予め相手と時間を決めていたので
合流もいたってスムーズに出来て。
揃ってショップへと談笑混じりに赴けば
ちゃんとサイズ直しをされたエタニティーリング、二つトレーの上に。
ダイヤモンドに願掛けの意味も込められて居るという言葉に嬉しくなった。
『永遠』をある意味一度だけ手に入れてはいるものの、
自分が居て、相手が居て、そして共に永遠を夢見れるその喜び。
喩え理想論だとしてもそんな事を考えてくれる事に喜びを感じる。

互いに指に嵌めてみてサイズを確認し、満足がいった所で購入の手続きを。
店先で一緒に商品を見定め、購入してその場で渡し合うといった事は滅多に無い、
大抵一人又は他人を交えて買いに行き、
其の後相手に渡す方が圧倒的に多かっただけに
こういったショッピングも面白いと思った。

相手の薬指に買ったばかりの指輪を嵌め、
相手から指輪を嵌めて貰って。
またこの指に誰かから送られた指輪が嵌るなんて考えもしなかった、
プラチナの地金、並ぶダイヤモンドのエタニティリング。
この輝きがくすまぬ様に、大事にしよう。
勿論大事にするのは指輪だけではないのだけれど。

アクセサリー専門店の後は浴衣と白無垢を見る予定だったのだが
思ったより指輪の購入に時間が掛かったので其れは後日に持ち越し。
ワンシーズンに数度しか袖を通さぬ浴衣だろうと
夏になれば店の納涼イベントはまたあるだろうし、
その他にも夕涼みや花火大会と、夏特有のイベントがきっと目白押し。
だから昨年着た濃紺の浴衣も捨て難いが、
真新しい浴衣を仕立てるのにも心惹かれてしまう。

どういった経緯かは忘れてしまったがエプロンの話が出てきて、
何時もの妄想が進んで新妻だなんだと。
私と相手ならばエプロンが似合うのは確実に相手だと思う、
料理の腕も確実に相手の方が数段上だと確認済み。
それでもセーラー服を着ないで良いのなら普通の格好にエプロンなら
幾らでも着けても良いかな、と（ふ）
そんな話からまた着地点がずれて同居話に発展してしまった、
クイーンサイズのベッドがありマンション自体ペットＯＫならば
相手が猫を一匹連れて転がり込んできても問題点は何一つとして無く。
何時か突然押しかけられてきても慌てぬように元々大して物が無い部屋なれど
クローゼットの中くらいは片付けておこうか（笑）

相変わらず相手との会話に約束事が付きまとう、
其れ等が楽しいから、きっとこの先厭きる事なんて無いのだろうよ。