ここでキスして。

約束事、サイドレース、考える悪戯、私の敬語と貴方の口調。
貴方と話していると『愉しい』と言う言葉が幾度と無く連ねられる。
三十万の寝顔はどんなものだろう、と
単純計算で弾き出した其れを想像する。
取り合えず今は突っついたり撫でたり眺めたりしよう、と思うものの、
其の前に勝負に勝たなければ行けない訳で。
勝たせて頂きます、
負けたら潔くボトルを奢ろう（笑）

優等生、だなんて。
店以外で堕落した生活を送っていては
優等生どころか社会人として落第点を受けそうだ。

本気で専門学校をどうしよう、と悩む。

椎名林檎の『ここでキスして』が流れていた、
懐かしいメロディー、ちゃんと聴いた事は今迄無かったけれど。
何と無く、歌詞を知りたくなってCDをﾚﾝﾀﾙしてきた。

其の歌詞はいつぞやに抱いた事のある想いで、
私にも執着していた時が有ったのか、と思い出す。
今は怯えているのかもしれない、
誰かにこの心を囚われ、何も見えなくなる事に。
唐突に失った瞬間虚無に駆られる事に。

心は、琉璃だ。
思い出せば未だに軋みを上げるから、
壊れてしまう前に少し、休もう。
数日間は仕事を休んで、惰眠に身を任せて。

余計に脆くならない事を祈りながら。