Gateau Chocolat & Chiffon Cake

数日前の指名を今宵に変更して貰い、漸く叶った逢瀬。
差し出された箱の中にガトーショコラとシフォンケーキが半ホールずつ、
手作りと言うのだから矢張り彼は良いお嫁さんになれそうだ。
最近上記の台詞をよく口にする事が有り、
料理が上手い＝良いお嫁さんという図式が脳内で完成しているあたり、
つくづく私は自炊をしようという気が無いらしい(ふ)

『そう言えば橘が照れる事って無いですね』の言葉に
『図太いですから滅多に照れる事は御座いません』と。
其の流れからキスの話になり、『仕事でキスしない人に見えた』と(笑)
まぁ余りする事は無いけれど、というか、プライヴェートでも
余程の事が無い限り滅多に無節操には…(咳払い)
可愛い彼が私の恥じらいポイントを探して下さるらしい、頑張って下さい(爽)

次の約束、キッシュ。
忘れないように、記しておこう。

仕事帰りの一服、カフェバーで。
空が綺麗、月が満ちてきている。
月光の淡い光に河津桜の淡い薄紅色が遠くに見えた、
明日は風が強くないと良いのだけれど。
折角の花見予定なのに、散ってしまっては儚い。

桜吹雪も捨て難いけれど。


如何声を掛けて良いか矢張り思い浮かばない。
此れをきっと『芋蔓式』と言うのだろう、
あの子も心配、この子も心配。
されど私は見守る事しか出来無い。
『お前が口出しする件では無いだろう』と一蹴にされるのがオチだろうし。

でも、あの子は私にとって、とても大切な『太陽』だから。