flash voice

『微熱湯に浸ってるだけに見える』
そんな事は無いのに、
ただ穏やかな時間を生きたいだけ。
其れを微熱湯と称されても他人がそう見ているだけで、
私からしたら浸れば浸る程に渇望が沸いて。

この感情は自然に生まれたもので、
性急を要してなくて。

元々冷めてる私に触れた処で熱くなる筈も無く、
苦笑が頭上から落ちてくる、『クソガキ』と。


─────私は未だガキだよ。

Rusty Nail

日付が変わって少し位まで店のバックヤードにいて。
休憩室からメールのやり取りをしつつ、
最終的に仕事明けの一杯を引っ掛けがてらにメールの相手が居ると言う
カフェバーへと足を運んで捕獲（ふ）
こんな風にメールのやり取りの延長で逢瀬に繋がるのも悪くは無い。

今宵のナイトキャップはラスティ・ネイル。
スコッチ と、スコッチをベースにしたリキュール『ドランブイ』とを
組み合わせたカクテル。
直訳すると「錆びた釘」という意味だが、
俗語で「古めかしい飲み物」という意味もある。
やたらと甘かったりするがたまに飲みたくなる一杯だったりする。
其れを片手に何時ものようにミモザを手にして居る相手と他愛の無い会話、
既にアルコールが入っている相手の頬が朱に染まっていて、触れたら温かかった。
何度も言って居るのだけれど矢張り照れた顔は可愛らしい方だ。

今宵も可愛らしい寝顔を送り途中のタクシーの中で堪能。

First quarter moon

晴れた日、窓を開ければ吹き込む風、少しばかり強く。
靡く髪が鬱陶しくて纏め上げてしまって。
只只管にパソコンへと向かい黙々と仕事をこなす、
昨日殆ど手付かずに終わった分やる事だけはやたらと多い。

一息付いた頃には既に日も暮れ果てていて、
上空を流れる雲の間に見えた、上弦の月。

不意に淋しくなって、込みあがって来る物があって、目を逸らした。

そんな沈みかけた気持ちが、
たかだか一通のメールで浮上、我乍単純である(貴様)

bad

仕事にかまけていたら体調を少々崩し、
今酒を摂取したら必ず負ける、と言う事で
申し訳無く思い乍も先日交わした約束の延期を申し出た。
どうも体調が悪くなるとメンタル的にも移ろい易く、
電話で色々と相手に聞いて貰って。

只それだけの事なのに、
多少の疲れが薄れて、重かった頭も軽くなって。

だから有難う。

Happy Birthday

和耶、誕生日おめでとう御座います。
時報確認のうえメールを送らせて頂きました（笑）

今日一日が貴方にとって素敵な日になります事を、
心より願っております。

近々店にご来店頂けるとの事なので、
その折にはミニタワーでお祝いさせて頂ければ幸いです、
ロマネかピンドンかは、其の時の懐次第、と言う事で（笑）

ミニタワーなら何とかなる…と、自分に言い聞かせて置きます（待）

貴方がこの世に生を受け、今幸福で在ります様に。
幸せの絶頂期と言う事は、存じておりますけれどね（ふふ）

Move

あの人が引越しをするとの事で、
引っ越し祝いに何が欲しいかと問えば『タオルはイヤだ』と。
結局送るのはあの人に似合いそうなアクセサリー、希望を少しばかり訊いて。
大切な人達に何かを送るのは結構好きだったりする、
その人の事を考えて、何をあげたら喜んで貰えるだろうか、と、
色々な事を考えたりして。

引っ越しが完了する前に所望の品が見付かれば良い、頑張って探そう（笑）

先ずは明日、あの人との飲み勝負。
それとは別に最後のエクステ堪能させて貰おう、
あの人の今の髪型も、きっと明日で見納め。

New land

一日考えて、矢張りはっきり言って置こうと思って。
改めて言葉を綴って、告げて。
返って来た言葉に嬉しくなって、矢張り此れで良かったのだ、と思った。

遠き未来は確約出来無いけれど、せめて今日と明日だけは。
其の『明日』が『今日』になり、また同じ約束をして、
続けていけば遠き未来へときっと繋がる。
其れは永遠とは呼ばない、日々の積み重ねによるものだろうから、
一日一日を大事にして行きたい。


『幸せにする』じゃなくて。
『一緒に幸せになろう』が、きっと私の中の正解。
誰かをそうするのではなく、誰かにそうしてもらうのでなく、
『互いに』がきっと重要。