Dream sales

夢売り人が
闇色マントの内側から
小さな袋を取り出して
中の石を幾つか出した
ぼんやりと光る売り物

夢、
甘やかで、とろける様な。
夢、
優しく沁みて、笑顔綻ぶ。
夢、
現では叶わぬ願望叶えて。
夢、
たった一度、刹那の共有。
夢、
覚める事無き闇への誘い。

夢、
･･･生と死の狭間。

目覚めなければ
何時か悪夢に変わってく、
其れが売り物としての夢。
夢にも賞味期限がある、
種類に因って
長かったり、短かったり。

だから愛は
夢として売らないんだよ、
賞味期限なんて
付けたくないからね。

序でに私が店以外で
売る夢は、
大抵が悪夢だよ。
あの街で真白等、
期待して無いだろう？


さて、二年越しの謎を
解きに行くか。

泣く覚悟は出来ている。