マティーニ

昨日に引き続き、酒の話題を。
マティーニ、カクテルとしては代表的な一品。
個人的にはエクストラ・ドライマティーニが好み。
ベルモットと氷をステアして、中身を一度捨てて、
其の後にジンを入れて再度ステアを。
仄かに馨るベルモット、
辛口で爽やかな、凛とした味が気に入っている。

でもたまに、もう少し強いベルモットを味わいたい時に
普通のマティーニを注文する。
と言っても、バーテンによって割合は変わるから
己の好みに寄って当たりはずれも変わるのだろうが。

今宵飲んだマティーニは当たりの部類だった。
ほんの少しだけ偶然を期待したものの、
お目当ての人には会えなかったけれど満足。

人に夢ばかり見せて、貴方は追わないのですね、なんて。
だから何度も言っているだろう？
夢売り人は自分では買えない、と。
そう答えるても、
『では私が売って差し上げましょう』とは言ってくれないんだね。
そもそも買い方が解らない、
ゲストとして他のホストクラブに行ったりしても
夢を買いに行くわけではなく
酒と会話を愉しみに行くのが目的の大部分なのだから。

身体が熱いのは酒だけの所為じゃ無い。
お前の熱が移ったから。
―――――刹那的な、熱が。
今の私には、其の熱を永遠には到底出来無い。